統合失調症になると仕事探しが難しい?自立した生活のためにできること

公開日:2024/01/15  最終更新日:2023/10/23

仕事探し

ストレス社会といわれている現代、精神的な疾患をもつ人も増えています。しかし、精神疾患を抱えている人でも、働けないわけではありません。むしろ、自立した生活をすることで症状が緩和していく例もあります。今回は統合失調症の人の仕事探しについて詳しく解説していくので、自立した生活を目指している人は参考にしてください。

統合失調症とはどんな病気なのか

社会でも広く認知されるようになってきた統合失調症ですが、理解している人は多くないはずです。まずは、統合失調症という病気について詳しくなりましょう。統合失調症とは、なんらかの理由により脳の機能が低下し、思考や考えがまとまらなくなる病気です。

発症の原因は人それぞれで、脳の神経伝達物質の崩れやストレス、遺伝子などが関係するといわれます。統合失調症の症状によく見られるのが、妄想や幻覚などの症状です。妄想や幻覚が起きると、「誰かに監視されている」「自分の悪口が聞こえる」など、実際には起きていないことを現実として感じるようになります。

妄想や幻覚は、思考の混乱を招きます。そのほか、感情の麻痺や意欲の低下などの症状が起ります。このような症状が起こると、喜怒哀楽や共感能力がなくなったり、自ら行動しようとする気持ちがなくなったりします。

人とのコミュニケーションがうまく取れなくなり、引きこもってしまう人もいるでしょう。これらの症状のほかにも記憶力や判断力、集中力の低下が起こることもあります。認知機能の低下は、プライベートだけでなく仕事にも影響を与えます。

また、病状に4つの段階があるのも統合失調症の特徴です。病気発症手前の前兆期には、刺激に敏感になったり眠れなくなったりします。目立つ症状はありませんが、身体の異変を感じるようになるでしょう。

前兆期のあとに訪れる急性期には、統合失調症の症状が目立つようになります。妄想や幻覚、不安や恐怖を感じて病気に気が付くことが多いです。普段とは違う行動を、まわりの人から指摘されることもあるでしょう。

急性期のあとには、休息期間である消耗期がやってきます。消耗期になると妄想や幻覚などは落ち着きますが、心と身体の疲れから意欲が低下します。このような症状から脱していくと、回復期となります。

統合失調症の治療は、それぞれの時期に適した薬物療法と精神療法によって行われます。統合失調症の回復には、身体のケアと心のケア、両方が欠かせません。

仕事探しをするうえでのポイント

統合失調症の人でも、病気の症状が安定していれば働くことは可能です。ここからは、統合失調症の人の仕事探しについて解説します。統合失調症の人が仕事を探すときには、福祉サービスの利用がおすすめです。

統合失調症の人は、医療費をサポートする自立支援医療制度や暮らしをサポートする精神障碍者保健福祉手帳のほか、就労サポートが受けられます。ハローワークや地域の障害者センターにいくと、求職情報を教えてくれます。仕事に不安をもっている人には、職業訓練なども行ってくれます。

仕事への復帰が不安な人は、就労移行支援を活用するのもおすすめです。就労移行支援は統合失調症の人の心強い味方になってくれます。求職者とともに仕事探しをする就労移行支援を利用すれば、病気を隠すことなく、自分に最適な職場を見付けられます。

多くの障害者をサポートしている就労移行支援事務所のスタッフは、仕事の悩みだけでなく体調の悩みの相談にものってくれるでしょう。同じような仲間が集まる就労支援事務所にいけば、励まし合いながら就職活動もできます。

どんな仕事が向いているのか

ストレスが病気の原因にもなる統合失調症の人は、自分が安心して働ける仕事を選ぶのが一番です。ここでは、統合失調症の人に向いている仕事を紹介します。

製造業

統合失調症の人は、人間関係に不安を感じることが多いです。多くの人を相手にする仕事をすると、ストレスから病気が悪化する可能性もあるでしょう。その点、製造業であれば人とのコミュニケーションが苦手な人でも安心して働けます。

軽作業

ひとり、もしくは少人数で行う軽作業は、まわりの人の理解があれば安心してできる仕事です。仕事仲間には、事前に体調や症状について話してください。チームで協力して行う軽作業は、コミュニケーションの練習にも役立つでしょう。

商品管理

倉庫やセンターで行う商品管理の仕事は、比較的簡単な仕事です。基本的に商品の検品や梱包をするだけなので、人付き合いも避けられます。

生活のことは自立訓練で自立を目指そう

統合失調症でも自立した生活を送りたい人は、就労移行支援とともに自立訓練を利用してみましょう。自立支援は、地域のサポート施設に通いながら自分で生活する力をつける支援制度です。

自分の症状や体調に最適な計画書を作成してくれるので、どんな人でも安心して利用ができるでしょう。小さな目標をひとつずつクリアすることで、社会復帰の自信もわいてきます。

まとめ

100人に1人が発症するといわれる統合失調症は、決して珍しいものではありません。統合失調症の兆候が現れたときには、早めに病院を受診しましょう。また、統合失調症の人でも働けるので、安心してください。統合失調症と向き合いながら自立した生活を送りたい人は、職業以降訓練や自立訓練などの福祉サービスを利用するのがおすすめです。

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